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2019.11.15

11月16日(いい色)「琉球びんがたの日」 制定のお知らせ

知的財産権(模様・図柄)を軸にした琉球びんがたの活用方法を構築し、その素晴らしさを普及・伝承することを目的に設立された一般社団法人琉球びんがた普及伝承コンソーシアムは、この度、琉球びんがた事業協同組合と連携し、11月16日を『いい色・琉球びんがたの日』に制定したことをお知らせ致します。

『いい色・琉球びんがたの日』制定目的
・王朝時代から続く「顔料」と「染料」を併用した琉球びんがた独特のグラデーションと表現豊かな色彩を再認識し、その活用の場を広げ、技を次世代へ引き継ぐことを目的に記念日を制定しています。
琉球びんがたが『いい色』である理由
・沖縄の強い日差しに負けない光を反射する『顔料』を使用し反物を染めている
・『隈取(くまどり)』という工程で、図柄を立体感のある美しいグラデーションで表現している
・図柄に配色を施した後、配色した図柄一つ一つに防染糊を被せ、染料を使い地色を引く等など色彩に対する強いこだわりを有している11月16日を「いい色・琉球びんがたの日」とした理由
・11月16日をいい色と読む語呂合わせが良いため
・11月は経済産業省が「伝統的工芸品月間」と定めており、伝統的工芸品として国から昭和59年に指定されている『琉球びんがた』に所縁のある月であるため『いい色・琉球びんがたの日』記念日制定にかかる記者会見開催について
びんがたコンソーシアム及び琉球びんがた事業協同組合は、本記念日制定に際し、下記の通り記者会見を開催させて頂きました。記者会見では、記念日制定に至った背景を紹介する他、びんがたコンソーシアムの取組みの紹介、加えて『いい色・琉球びんがたの日』にちなんだ琉球びんがたを活用した事例という事で、下記取組みにつきご紹介させて頂きました。

記者会見で紹介した連携事業者様(50音順)
・アイラ―ティ合同会社 (URL: https://www.vinovino.biz/ )
アイラ―ティ合同会社は、沖縄県立那覇高等学校前のイタリアンレストラン「Vino Vino」を営みつつ、イタリアと沖縄をキーワードにした商材の開発販売を手掛けています(びんがたコンソーシアム準会員)。今回、日本初上陸のイタリア生まれのチョコレートブランド「MAGLIO」と沖縄産黒糖をコラボレーションさせた商品開発を行っており、当該商品のパッケージに琉球びんがたを採用して頂きました。
琉球びんがた図柄は、びんがたコンソーシアム理事「知念紅型研究所」の「サトウキビの花」を使用しています。サトウキビの穂が一斉に生え揃い、寒さのため全身の羽毛をふくらませた雀も飛んだ、冬の沖縄。寒い風にも耐えながら天へと高く靭やかに伸びるサトウキビを表現しています。参考画像:チョコレートパッケージのデザイン

・株式会社islandworks (URL: https://islandworks.co.jp/ )
株式会社islandworksは、沖縄の伝統工芸やアートとコラボレーションしたアパレル商品企画に強みを持っています(びんがたコンソーシアム準会員) 。今回、日本トランスオーシャン航空株式会社のヘッドレストカバーに採用された琉球びんがた図柄を活用し、かりゆしウェアを開発。機内誌コーラルウェイでの販売も準備中です。
参考画像:かりゆしウェア・デザイン画

・株式会社okicom (URL: https://www.okicom.co.jp/ )
株式会社okicomは、来年で創立40周年の宜野湾をベースとするIT企業です。近年は、伝統工芸を始めとする沖縄の地域資源のIT・デジタル活用を通した支援事業を展開しています(びんがたコンソーシアム正会員) 。今回、那覇空港・連絡ターミナルビルのふくぎホールにて12月から展示される、沖縄の染織の産地が連携した工芸ツリーをプロデュースしています。
参考画像:工芸のツリー・完成イメージ図

・日本トランスオーシャン航空株式会社 (URL: https://jta-okinawa.com/)
日本トランスオーシャン航空株式会社は、2020年1月1日から運行する便のクラスJシートヘッドレストカバーに、びんがたコンソーシアム理事「城間びんがた工房」のびんがた図柄を活用したヘッドレストカバー開発を行いました(びんがたコンソーシアム正会員) 。
琉球びんがた図柄は、びんがたコンソーシアム理事「城間びんがた工房」の「海中艶」を使用しています。伸びやかな海藻・枝サンゴ・テーブル珊瑚の周りで、心地よさそうに泳ぐ熱帯魚の艶やかな情景を色鮮やかに描いています。
参考画像:クラスJのヘッドレストカバーのリニューアル

・ヤンマ産業株式会社 - HAO (URL: http://www.haotextile.com/ )
ヤンマ産業株式会社は、東京及びニューヨークに拠点を置くアパレルメーカーです(びんがたコンソーシアム準会員) 。今回、会津木綿に琉球びんがたを染めたストール制作を行いました。琉球びんがたの染めは、びんがたコンソーシアム理事「知念紅型研究所」が担当しています。2019年11月9日より東京の国立新美術館内ミュージアムショップにて販売をしています。
参考画像:琉球びんがたx会津木綿のストール

・株式会社Rinnovation - Shima Denim Works (URL: https://shimadenim.com/ )
株式会社Rinnovationは、沖縄のサトウキビの搾りかすである「バガス」を活用したエシカルテキスタイルを開発し、デニム・アパレルを展開しています(びんがたコンソーシアム準会員) 。今回、琉球びんがたを裏地に活用したスーツを紹介する他、びんがたコンソーシアム理事「城間びんがた工房」とコラボレーションし、産業廃棄物となっていた呉服で使用済みの琉球藍をリサイクル活用したバガス&琉球藍エシカルテキスタイルのジャケットを発表しました。
琉球びんがた図柄は、びんがたコンソーシアム理事「知念紅型研究所」の「朧型・丸竹模様」を使用しています。朧型は型紙を二枚使う、重ね型の技法です。細かい柄の中に浮かび上がる竹の柄をスタイリッシュに染め上げています。表地は、びんがたコンソーシアム理事「城間びんがた工房」の城間琉球藍染めを使用しています。
参考画像:バガス&琉球藍エシカルテキスタイルのジャケット

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